超多機能半自動EA
「Trend Line EX」のご紹介
- 概要
下降トレンドラインを上抜けしたらエントリー、上昇トレンドラインを割り込んだら決済というシングル動作を自動で行う半自動EAです。特筆すべきは、「通貨強弱の差」による決済機能をEAに取り込んだ所です。その他にも使ってみて便利な機能を、あれもこれもと満載しました。放置型の半自動トレードが楽に行える優れたツールとなっています。
- 機能紹介
(1) トレンドライン越えエントリー機能
(2) トレンドライン越えエグジット機能
(3) それらしいトレンドラインを自動で引く機能
(4) 移動平均線(MA20)抜けエントリー機能
(5) 移動平均線(MA20)割れ、エグジット機能
(6) 移動平均線(MA200)割れ、エグジット機能
(7) タッチON/OFF 選択機能
(8) 2種類の自動損切ライン設定機能
(9) 自動損切建値設定機能
(10) 複数ポジションの損切ライン一括設定機能
(11) 損切ライン設定解除機能
(12) 自動ロット計算機能
(13) 固定ロット/自動ロット 選択機能
(14) 自動ロットと損切ラインの連動機能
(15) 利確ライン自動設定機能
(16) 利確%指定、金額指定選択機能
(17) 利確ライン、マウスドラッグ変更機能
(18) 複数ポジションの利確ライン一括設定機能
(19) 利確ライン設定解除機能
(20) 通貨強弱差の変化率反転で決済する機能
(21) チャート通貨ペア全決済機能
(22) 全通貨ペア一斉決済機能
(23) 1/10ロット指定機能
(24) 表示文字を隠す機能
(25) メール、LINE通知機能
(26) その他の数値表示機能
では、これらの機能を順に説明します。
(1) トレンドライン越えエントリー機能
トレンドラインをローソク足が越えたら、エントリーする機能です。
ローソク足にタッチしたらエントリーと、超えたらエントリーのどちらかを選択できます。
(2) トレンドライン越えエグジット機能
(1)、(2)の機能を使うことにより、ある波動の底から天井の大部分を獲ることができます。
(3) それらしいトレンドラインを自動で引く機能
左上にある □TLE_Hide□ をマウスでクリックすると、表示が■TLE_Disp■ にかわり、自動でトレンドラインを引いてくれます。
ただし、2つの直近高安値を見つけて、この2つの高安値間を、単純にラインを引いているだけなので、それらしいトレンドラインではありますが、最適でない場合もあります。その場合は、マウスでトレンドラインをドラッグして、最適なライン位置に移動して下さい。
なお、トレンドラインが画面上に見当たらない場合は、画面をズームアウトすれば見つかるはずです。
(4) 移動平均線(MA20)抜けエントリー機能
ローソク足が移動平均線を抜けたらエントリーする機能です。
高値掴みを避けて、なるべく安値で買うための機能です。
■MA20entry■ をクリックしておけば、ローソク足が移動平均線を抜けてからエントリーします。
抜けてからエントリーとタッチでエントリーが選択できます。
(5) 移動平均線(MA20)割れ、エグジット機能
(6) 移動平均線(MA200)割れ、エグジット機能
上の図のように、移動平均線(MA20)または、移動平均線(MA200)を抜けたところで利確します。
買いの場合、レートが移動平均線以下になっている場合、この機能をONにしたとたんに、買いポジションが即時決済されてしまうので、このような動作を回避するため、レートが移動平均線を上回るまでONにできないような安全対策を施しています。売りの場合も同様で、レートが移動平均線よりも上の場合は、この機能をONにできません。
売りの場合も同様で、レートが移動平均線を上抜けしてから決済が実行されます。TOUCHをONにしておくと、移動平均線にタッチしたら決済されます。
(7) タッチON/OFF 選択機能
トレンドラインおよび移動平均線に関する動作について、ラインを越えてから動作と、タッチしたら動作の2種類を選ぶことができます。
■TOUCH ON■ でタッチが有効、□TOUCHoff□でタッチが無効になります。マウスクリックで、交互に替わります。
タッチONの方が、約ローソク足1本分だけ早く動作しますが、確実な動作を望む場合は、タッチOFFの方が良いことがあります。デフォルト設定では、タッチOFFになっています。
(8) 2種類の自動損切ライン設定機能
自動損切りライン(SL)の設定は、直近高安値から計算する場合(SL_HL)と、ATR(Average True Range)*から計算する場合(SLATR)の2つから選べます。
ATRは、4時間足のATR(14)を使っているので、SLATRの方が、より幅広いSL設定になります。
*ATR
当日高値と当日安値の差、当日高値と前日終値の差、当日安値と前日終値の差の3つの値幅を比較し、最大の値幅のものをTrue Range(真の変動幅)とします。True Rangeの移動平均(通常ローソク足14本分)がATR(Average True Range)になります。
(9) 自動損切建値設定機能
ブレイクイーブン(損益分岐点)機能で、利が乗ってきたら、損切りを建値に移動する機能です。
レートが指定した設定値を超えると、自動で損切を建値に設定します。これにより、負けないトレードが可能となります。最悪の場合でも利益ゼロで決済されます。
この機能をONにすると、チャート上で、ピンク色の短いバーが出ます。レートがこの位置になると、損切りを建値に設定します。
(10) 複数ポジションの損切ライン一括設定機能
EAによるポジション建てに加えて、手動でのポジション建てをした場合などで、複数ポジションを有する場合に、損切りラインを全て同じ値に設定する機能です。チャートの通貨ペアの全ポジションの損切幅を比較し、買いの場合は、それらの最大値に、売りの場合は、それらの最小値に一括設定します。
(11) 損切ライン設定解除機能
(10)で設定した、損切ラインを一括解除する機能です。
これにより、全保有ポジションの損切がゼロ(損切無し)に設定されます。
(12) 自動ロット数計算機能
パラメータ設定で指定した、損失割合および維持率を超えないように、SLの設定値からロット数を自動で計算する機能です。損失割合はデフォルトで2%に、維持率は500%に設定されています。リスクを取ってもリターンを増やしたい方は、設定の損失割合を自己責任で増やしていただいても構いません。
(13) 固定ロット/自動ロット 選択機能
固定ロットと自動ロットが、選択できます。
(14) 自動ロットと損切ラインの連動機能
自動ロット設定と損切り幅の設定とは、相互に関連していて、損切り幅が狭い場合は、大きいロット数に、損切幅が広い場合は、小さいロット数に自動的に設定されます
(15) 利確ライン自動設定機能
指定した金額あるいは利確%に相当する利確ラインを表示します。
増し玉をした場合でも、自動的に利確ラインが相当する位置に移動します。
(16) 利確%指定、金額指定選択機能
利確については、有効証拠金に対する%指定、または金額での指定ができます。マウスのクリックで、表示(%または金額)を変更できます。
(17) 利確ライン、マウスドラッグ変更機能
利確ラインをマウスでドラッグすると、利確設定値が変えられます。
マウスによるドラッグでは、動作がスムーズでないことがあります。
金額指定の場合は、新しい金額が表示/設定され、%指定の場合は、新しい%が表示/設定されます。
(18) 複数ポジションの利確ライン一括設定機能
EAによるポジション建てに加えて、手動でのポジション建てをした場合などで、複数ポジションを有する場合に、利確ラインを全て同じ値に設定する機能です。チャートの通貨ペアの全ポジションのTP値を比較し、買いの場合は、それらの最大値に、売りの場合は、それらの最小値に一括設定します。
(19) 利確ライン設定解除機能
(18)で設定した、利確ラインを一括解除する機能です。
これにより、全保有ポジションのTPがゼロに設定されます。
(20) 通貨強弱差の変化率反転決済機能
チャート通貨ペアの通貨強弱の差の変化率の極性が反転したら決済する機能です。
例えばUSDJPYでトレードしている場合、まずUSDとJPYそれぞれの通貨強弱を計算します。次に2つの通貨強弱の差を求めます。さらに、通貨強弱の差の変化率の移動平均を算出します。これがプラスからマイナス(あるいはマイナスからプラス)になったら、トレンドが反転したと考え、保有ポジションを決済します。
通貨強弱の差の変化率に注目して決済すれば、実際のトレードにおいて、絶妙のポイントで決済されることになります。
CSWDの値は、通貨強弱差の変化率の移動平均値です。FXは、この通貨強弱差に影響されるので、とても重要な指標です。
プラス数値で大きい程、上昇傾向が強くなり、マイナス数値が大である程、下降傾向が強まります。
この数値の極性が反転したら、ポジションを手仕舞いする必要があると考えて良いでしょう。
(21) チャート通貨ペア全決済機能
チャート通貨ペアの全ポジションを決済します。
マジックナンバーに関係なく、現チャートの通貨ペアを強制決済します。
誤動作を避けるため、確認メッセージを表示してから決済を実行します。
(22) 全通貨ペア一斉決済機能
保有している全通貨ペアを一斉に決済します。
例えば、USDJPYでトレードしている場合に、NZDUSDなど別の通貨ペアを保有していたとしても、これらを含めて全ポジションが一斉に決済されます。
従って、他のEAが同時に走っている場合、そのEAと干渉することがありますので、他のEAを一旦止めてから実行してください。
誤動作を避けるため、確認メッセージを表示してから決済を実行します。
(23) 1/10ロット指定機能
少額のロットでテスト運用したい場合に、自動ロット(または固定ロット)の1/10にロット数を減らしたエントリーができます。ロット数が0.01以下になる場合は、Lots=0.01が指定されます。
(24) 表示文字を隠す機能
多機能のインジケータであるため、どうしても画面表示がごちゃごちゃになってきます。文字だけを消して、スッキリとした画面表示する機能です。
文字が消えて、グラフ表示だけになります。
(25) メール、LINE通知機能
エントリーした場合とエグジットした場合に、メールおよびLINEで通知する機能です。エントリーのみ指定、エグジットのみ指定など、個別に指定できます。
(26) その他の各種数値表示機能
チャート通貨ペアのスプレッド表示
Lots=0.01の場合の必要証拠金表示
設定ロットでの、必要証拠金表示
エントリー時のスプレッドロス金額表示
ロット数および自動/固定の表示
ブレイクイーブン幅表示
通貨強弱差の変化率の移動平均値表示
エントリーしてからの経過時間表示
最大ドローダウン数値表示
複数ポジションを保有した場合の建値平均値表示
詳細・購入
- EAの導入
EAなので、[Experts]に導入します。
MT4の画面上部、[ファイル]→[データフォルダを開く]をクリックします。
[MQL4]をダブルクリック。
[Experts]をダブルクリック。
ex4ファイルをドラッグ&ドロップで[Experts]フォルダに置きます。
MT4の設定
MT4の画面上部にある[ツール]→[オプション]をクリックします。
[エキスパートアドバイザー]タブの、「自動売買を許可する」と「DLLの使用を許可する」をチェックします。[OK]をクリックし、MT4を再起動します(MT4のウィンドウ右上の「閉じるボタン」をクリックした後、もう一度MT4を起動させます)。
EAの適用
MT4の[ナビゲーター]ウィンドウにある[エキスパートアドバイザー]の「+」マークをクリックします。
※ナビゲーターウィンドウが表示されていない場合は、MT4の画面上部にある[表示]→[ナビゲーター]をクリックすると出てきます。
EAの一覧が表示されます。手順3で設置したEAをチャートにドラッグ&ドロップ(もしくはダブルクリック)します。
<EA導入時の注意事項>
任意の時間軸、任意の通貨ペアのチャートにEAを導入します。
全般タブの「DLLの使用を許可する」にチェックを入れてください。
(チェックが入っていないとエラーが表示されます。)
- パラメータ
[項目] [内容] [デフォルト設定値]
Auto_Lots 自動ロット true
ロット 固定ロット数 0.01
損失% 最大損失割合 2.0
維持率 最小維持率 500
計算資金ベース Account_Equity(有効証拠金)
利確ライン有効 true
利益% 初期設定値 5.0
利益金額 初期設定値 1000
直近高安値検出範囲 96
SL_GETA SL追加幅 10
SL自動設定有効 true
MA_P1 短期移動平均線期間 20
MA_P3 長期移動平均線期間 200
MA_MODE 移動平均の計算方式 1
ATR_FACTOR ATR係数 2.0
ATR_P1 ATRの期間 14
ATR_F_SLEV BreakEVENの係数 1.5
Slippage スリッページ 3
Send Mail Entry Entry時にメール送信 true
Send Maik Exit Exit時にメール送信 true
LINE LINEメッセージ送信 false
LINE token LINE
トークン
MAGICNUMBER マジックナンバー 221211001
ⅹ位置 横方向位置 20
y位置 縦方向位置 30
行間隔 行の間隔 18
フォントサイズ大 Buy、Sellのフォント 22
表示フォントサイズ 11
コーナー位置 0
(0:左上、1:右上、2:左下、3:右下)
CLBM Buy
マイナス色 Aqua
CLBP Buy プラス色 Gold
CLSM Sell マイナス色 OrangeRed
CLSP Sell プラス色 Gold
CLCHAR 文字色 Lime
CLNON その他表示色 Lime
CLOFF OFFの色 Gray
CL_TE0 エントリートレンドライン Yellow
CL_TE1 エントリーラインActive色 Red
CL_TX0 エグジットトレンドライン Magenta
CL_TX1 エグジットラインActive色 Red
- 使い方
Buy、Sellの指定
(1)まず第一に、■Buy↑■ か ■ Sell↓■ のどちらかを指定してください。
選択しないと、エントリー関係のボタンがクリックできない仕様にしています。
トレンドラインを利用したエントリー
(2)左上にある □TLE_Hide□ ボタンをクリックします。
表示が ■TLE_Disp■ に変わり、「それらしいトレンドライン」が黄色で引かれます。
マウスでドラッグして、「それらしいトレンドライン」をトレードにふさわしい位置に移動してください。
(3)その位置でよければ、右隣の □Non Active□ ボタンをクリックして
■Active■ にしてください。トレンドラインの色が黄色から赤色に変わり、レートがトレンドラインを越えたら、自動エントリーが発動します。
トレンドラインを利用したエグジット
(4)左から3番目にある
□TLX_Hide□ をマウスでクリックします。
表示が ■TLX_Disp■ に変わり、「それらしいトレンドライン」が赤紫色で引かれます
自動で引かれたトレンドラインをマウスでダブルクリックして選択し、適当な位置にドラッグして移動します。
(5)その位置でよければ、右隣の □Non Active□ ボタンをクリックして■Active■ にしてください。トレンドラインの色が赤紫色から赤色に変わり、レートがトレンドラインを割り込んできたら、自動エグジットが発動します。
- 実際の事例
(1)短期足(5分足)トレード
「28通貨ペア Best Selectインジケータ」との併用事例です。
まず。「28通貨ペア Best Selectインジケータ」で、最もトレンドが発生している通貨ペアを探します。
上の図では、一番上の行の[AUDUSD]が[M5]~[H1]まで赤色表示なので、短期トレードの売りで攻めることにします。
次に「究極の逆相関インジケータ」(5分足)を見てみます。
相関係数が負で
-0.8、変動幅推奨通貨ペアと、急降下推奨通貨ペアがどちらもAUDUSDになっています。
[AUDUSD]の5分足チャートに 「Trend Line EX」を導入します。
右肩上がりの斜めに引いたラインを割ってきた、トレンドライン割れの自動エントリーが作動しました。上の図は、自動エントリーから少し経ってからのチャートです。少しですが含み益(\404)になっています。
強いトレンドに乗ってトレードをすれば、最初はスプレッド分必ず負けていますが、暫くしたらポジションが含み益に変わるので、「安全・安心のトレード」が可能となります。
実は、■SL_EVEN■ を有効にしていたので、その後、利益ゼロで自動エグジットしてしまいました。再度、EAを導入し直して、二度目の挑戦です。今度は、■MA20_Entry■ で、移動平均線割れの自動エントリーが作動しました。
次は、自動利確後のチャートです。
有効証拠金の5%で利確するように設定していましたので、その通り、5.26%(\3,328)で、利益確定の自動エグジットになりました。
(2)短期足(5分足)トレードその2
「8CP見える化インジケータ」で、EURCHFが上に抜け出てきたので、買いでエントリーしました。
EURCHFの5分足チャートに、半自動EAである「Trend
Line EX」を導入します。ユーザーが行うことは以下の3つだけです。
(1)■Buy↑■を選択
(2)上昇トレンドラインを引いてActiveに
(3)■CSWD_X■を有効に
マウスで3回クリックして、後は放置するだけで、次の結果が得られました。
※CSWD_Xは、通貨強弱の差の変化率を常にモニターしており、変化率の極性が変わったらエグジットする機能です。
(3)日足トレード
上の図は、USDJPYの日足です。2022年11月7日に、上昇トレンドライン下抜けで、売りポジションを建てます。下降トレンドラインを引いておき、これをレートが上抜けるまでポジションを保有し続けます。2023年1月11日で含み益幅が、1400pipsを超えていて、さらに下落中です。
ここまで伸びてきたので、終値が移動平均線を上抜けしたら利確しても良いでしょう。
- その他
ほぼ放置型の「楽ちん」トレードができるEAです。
EAの動作は、1回限りで終了しますので、繰り返し使いたい方は、再度EAを導入し直してください。
開発途中では、トレーリングストップ機能も入れてあったのですが、トレーリング幅をある程度広く取らないと、髭に当たって決済されてしまうことが多いことと、トレーリング幅だけ損をする(利益が少なくなる)ので、削除しました。画面がますます狭くなることも、削除理由の一つです。トレーリングストップ機能が無くとも、CSWD_X機能(通貨強弱差の変化率による決済機能)で十分です。
- バージョンアップ履歴
<Ver1.00> 2023/01/12
初期開発バージョン
<Ver2.00> 2023/01/26
マイナーバグ修正
複数ポジション保有時のみ、建値平均値ラインを表示
CSWD表示フォントを太字にしました。
CSWD_Xボタン機能を、Buyの場合はCSWDがプラス値のみ、Sellの場合はCSWDがマイナス値のみ有効にするようにしました。(誤動作防止)
詳細・購入