ドル円の5分足を用い、短期的なトレンドにそって押し目買いと戻り売りをしかけるEAです。
トレード頻度が高く、年230〜780回ほどポジションを取ります。
(平均は530回程度)
1ポジションで、バーの始めにだけ動作します。
■EAの特徴
ボラティリティが大きくなるほどポジションを取る頻度が増え、利益も大きくなっていく傾向にあります。
ドル円のボラティリティが大きい時に稼働させたり、ロット数を増やすようにすると、利益を得やすくなると考えられます。
バックテストでは、リーマンショックが発生した2008年9月以降の成績が最もよく、2020年3月の新型コロナ相場でも大きな利益が出ています。
このため、大きな変動に強いタイプのEAだと言えます。
一方で、2019年のようにボラティリティが乏しい相場では、あまり利益が出ていません。
バックテストでは2005年から2019年まで、15年連続で年間成績がプラスとなっています。
(2020年も8月までの時点で+949ドルと好調です)
なので安定した収益性を備えていると言えます。
年ごとの平均獲得pipsは1377です。
グラフは右肩上がりですが、特に大きく上がっているのがリーマンショック相場の時期です。
最大ドローダウンは610ドル、相対ドローダウンは4.69%となっています。
(資金10000ドル 0.1ロットの設定)
ほとんどのトレードが内部ロジックによって決済されます。
トレーリングストップを使用します。
■基本スペック
勝率 68.67%
平均利益 13.08ドル
平均損失 20.80ドル
(0.1ロット設定)
平均利益よりも損失の方が大きく、68%の勝率によって利益を積み上げていくタイプです。
バックテストのPFは1.38、1トレードごとの期待利得は2.47です。
■スプレッドについて
トレード頻度が高いため、スプレッドの幅に損益が大きな影響を受けます。
なるべくスプレッドが狭く安定しており、約定力の高いブローカーで使用することをお勧めします。
■カスタマイズについて
・SL(ストップロス)の設定
最適化に基づきSLが135pipsに設定されていますが、大きすぎて不安だと感じる場合には適宜変更してください。
変更した場合のバックテストの結果は、以下のようになっています。
SLを下げるほど利益額が低下していく傾向にあります。
設定によっては最大ドローダウンが低下する場合があります。
・アグレッシブモード
AggressiveModeをtrueに設定すると、トレードの頻度が増加します。
デフォルトでは年530回程度ですが、これを使用すると年670回程度になります。
ボラティリティの大きな相場では利益が増加する傾向にありますが、そうでない時はトレード回数は増えるものの、あまり利益の増加にはつながりません。
使用する場合には、相場環境を見て切り替えてください。
運用に手間をかけたくない場合には、デフォルトのままでかまいません。
バックテストでは、このモードを使用すると総利益額が7%程度上昇しています。
・時間経過で決済する機能
ポジションを取ってから一定時間が経過して以降、含み損を抱えた状態になっていると、その時点で決済する機能です。
IsCloseByTimeをtrueにすると機能するようになり、デフォルトでは12時間以上経過した時点で、5pips以上の損失が出ていた場合にポジションを決済します。
長期的な損益にはほとんど影響をもたらしませんが(-1%程度)、含み損を抱え続けることによって発生するストレスを軽減することができます。
・週末決済機能
サーバー時間が金曜日の夜になると、自動的にポジションを閉じる機能です。
IsWeekendCloseをtrueにすると動作するようになります。
デフォルトでは22時に決済し、それ以降はポジションを取らなくなります。
(NY時間で動作するサーバーの場合、日本時間の早朝になります)
こちらを使用すると週をまたぐことで、思わぬ損失を受けるリスクを解消することができます。
バックテスト上では、こちらを使用すると長期的な利益が4%程度低下します。
・複利機能
IsMMをtrueにすると、複利機能が働くようになります。
証拠金の総額から、1回のトレードごとに何%の損失を許容するかを設定すると、自動的にロット数が決定されるようになります。
Riskで設定する数値が、損失を許容する%になります。
例:
資金100万円でRiskを2に設定すると、1回のトレードごとに2万円程度の損失を許容することになります。
(レートの変動や週またぎなどの要因によって、設定以上の損失が出る場合があります)
このため、SLの設定に影響を受けます。
ドル円が100円だと仮定して、
SLが100でriskが2の設定ですと、ロット数は0.2になります。
SLが50でriskが2の設定ですと、ロット数は0.4になります。
複利で運用する場合には、ロット数が大きくなる関係で、SLを小さくした方が、複利効果が大きくなる可能性が高まります。
このあたりは損益に大きな影響を及ぼしますので、リアル口座で設定する前に、デモ口座やバックテストで確認することをお勧めします。
以下はバックテストでRiskを5に設定して計測した場合の結果です。
15年と8ヶ月で1万ドルの資金が2021万ドルになっています。
■パラメーター一覧
・magicNumber
マジックナンバーを設定します
デフォルトは20201001です
・Lots
ロット数を設定します
デフォルトは0.1です
・Spread
許容スプレッドをpips単位で設定します。
デフォルトは3です。
・Slippage
許容スリッページをpips単位で設定します。
デフォルトは1です。
・SL
ストップロスをpips単位で設定します。
デフォルトは135です。
・AggressiveMode
trueにするとトレード回数が増えます。
デフォルトはfalseです。
・IsCloseByTime
trueにするとポジションを取ってから一定時間以上が経過し、損失が出ている場合に自動的にポジションを決済します。
デフォルトはfalseです。
※詳細は「カスタマイズについて」の「時間経過で決済する機能」の項目を参照してください。
・CloseTimeSpan
ポジションを取って何時間後から自動決済の判定をするかを設定します。
デフォルトは12です。
・CloseLoss
IsCloseByTimeとCloseTimeSpanと連携して動作します。
CloseTimeSpanで設定した時間が経過して以降、この設定よりも損失が大きい場合にポジションを決済します。
pips単位で指定します。
デフォルトは-5です。
・IsWeekendClose
trueにすると週末にポジションが自動的に決済されます。
デフォルトはfalseです。
・WeekendCloseTime
サーバータイムの金曜日の何時にポジションを閉じるかを設定します。
デフォルトは22時です。
・IsMM
trueにすると複利機能が働くようになります。
詳細は「カスタマイズについて」の「複利機能」の項目を参照してください。
・Risk
1回のトレードごとに、資金の何%程度までの損失を許容するかを設定できます。
デフォルトは2です。