レンジ相場であれば、レンジ上限で売り、レンジ下限で買うことが王道戦略でしょう。
しかし、本EAはトレンド相場もレンジ相場も相手にしません。
トレンドが終わりレンジ相場に移行しつつあるニッチな状況でトレードし、
コツコツと利益を上げることを目的として開発しました。
・トレンド後半からレンジに移行する時の隙間相場を狙う
・デイトレタイプの逆張り系EA
・最大ポジションは3つ
・簡単なパラメーター設定
・USDJPYの5分足専用のEA
それ以外の通貨ペア、時間足では稼働しないようになっています。
環境認識としては30分足~1時間足レベルの大きな時間足を見ています。
そして、その大きな時間足がトレンド後半になり、
更に、レンジ相場へ移行するまでの状況で
本EAはトレードすることを目的としています。
つまり、綺麗なトレンド相場でもなく、
上限下限が明確に決まっているレンジ相場でもない、
ニッチな隙間相場を狙う事でエントリー機会を増やしています。
デイトレタイプに属するでしょう。
トレンド相場を相手にしていないので利大を目指すようなことはせず、
ある程度の含み益で、または、相場状況によってはある程度の含み損で
コツコツ決済するようにしています。
これはナンピンを意図したものではなく、
あくまでも内部ロジックに一致した時にエントリーする仕様で、
既ポジションが含み益、もしくは、含み損に関わらず、
追加でポジションを持つケースがあります。
また、最大ポジション数はパラメーター設定で変更することもできます。
・簡単なパラメーター設定
本EAは初心者様にでも安心して使えるように
パラメーター項目はできるだけ少なくしています。
つまり、余計なパラメーターは内部変数化しているので、
パラメーター調整などの最適化作業は必要ありません。
最低限必要な「マジックナンバー」「ロット数」などの
項目を入力するだけで使えます。
当然ながらモデリング品質は90.00%、不整合チャートエラーは0です。
特に重要な項目には赤色ラインを引いていますが、
それらを確認しておきましょう。
まず、[スプレッド]が[20]になっていますが、
ドル円でこのくらい広く取っている方はあまりいないでしょう。
たいていの方は、バックテストの成績を良く見せるために、
ここに[5]や[10]などの狭い数値を設定します。
しかし本EAの場合、[スプレッド]に依らないロジックの優位性があるので、
ここまで広く取っても、右肩上がりの収益が実現できます。
[純益]は[初期証拠金]に対して約2.29倍になっていますが、
ここで重要なのはロット数です。
極端な話、ロット数を無謀に大きくすれば、
[純益]を不正に大きく見せかけることもできてしまいますが、
このバックテストでのロット数は0.1固定です。
つまり、十分に小さいロット数で
[初期証拠金]の2.29倍の[純益]を獲得できています。
また、14年と6ヶ月で[総取引数]が4050回なので、
1ヶ月では平均約23回エントリーしている計算になります。
そして、[最大ドローダウン]は最重要項目になります。
この項目をどの程度の数値に抑えているかで、
EAの安定性がある程度は推測できます。
この項目については、各開発者によって見解が分かれるでしょうが、
私が非ナンピンEAを開発する場合であれば、
100万円の証拠金に対して25万円未満、25%未満に抑えておきます。
もちろん、この数値は小さいに越したことはないですが、
本EAでは667(2.57%)と低数値を実現できています。
次に、リスクリターン率を確認すると、
[純益]÷[最大ドローダウン]=22967.57÷667.99=34.38!
過去チャートのことではありますが、
受け入れるリスクの34倍以上のリターンが期待できます。
最後に、収益グラフをご覧ください。
本EAはナンピン系ではありませんので、
定規をあてて綺麗にラインを描いたような
一直線のグラフではありません。
適度なドローダウンを受け入れつつ、
小さい波動を描きながらの右肩上がりのグラフになっています。
他のEAと異なる数値を設定してください。
[Lots]=0.1(初期値)
エントリーする際のロット数。
[Slippage]=2(初期値)
最大スリッページ。これ以上滑ったらエントリーしない。
[Max_spread]=3.0(初期値)
最大スプレッド。これ以上開いたらエントリーしない。
[MaxSTP]=120(初期値)
ストップ幅の最大値。
ストップ幅はチャート形状に合わせて変化しますが、
最大でもここで設定した数値を超えることはありません。
[Max_Pos]=3(初期値)
同時に持つ最大のポジション数。
*補足説明
何回目のポジションであっても[Lots]で指定したロット数で
単利でエントリーします。
[Max_Pos]は最大でも3を上限とします。
低くする分には1でも構いませんが、
その分、収益は少なくなります。
基本的にこれらのパラメーターは変更する必要はありませんが、
[Lots]などは各人の状況に合わせて適宜変更してください。
・適切なロット数について
バックテストとリアルトレードを見る限りにおいては
10万円の証拠金に対して0.1ロットでも良いと思いますが、
余裕を持った資金管理を行うのであれば、
20万円の証拠金に対して0.1ロットを基本とします。
いくつかチャートを掲載しておきます。
以下は全て5分足チャートで、
青色ラインがロングでのエントリーと決済、
赤色ラインがショートでのエントリーと決済です。
(縦白ラインはNYクローズで、その間が一日です)
30分足レベルの上昇トレンドが終わりかけている時に逆張り的にロングを仕掛けています。
1時間足レベルではボックス相場に移行しそうな状況で逆張り的にショートを仕掛けています。
相場が明確なレンジ相場、ボックス相場になった場合、
このように途転してポジションを反転するケースもあります。
ポジションを決済するタイミングは、
内部の決済ロジックに一致するか、もしくは、
最初に設定したストップに到着するか、もしくは、
途転した場合に以前のポジションを閉じる時です。
ポジションは保有後24時間以内に決済されるケースがほとんどで、
少なくとも翌日には決済されるでしょう。
しかし、全く方向感が出ていない時には稀に3日以上ポジションを保有し続けるケースもあります。
Q1:どこのブローカーでも稼働できますか?
A1:GMT+2(夏時間はGMT+3)のMT4を採用しているのであれば、
どこのFX会社でも稼働できます。
Q2:週末のポジション持越しはありますか?
A2:週末の決済機能はありませんので、大引け間際にポジションを取った場合は、翌週に持ち越すこともあります。
Q3:夏時間、冬時間の設定は必要ですか?
A3:必要ありません。
Q4:1つのMT4で他のEAと同時に稼働させることはできますか?
A4:同時に稼働させることはできます。
しかし、証拠金が少ない中で、本EAと他のEAが両方とも含み損を抱えていた場合は
保証金維持率を下回って強制決済される可能性はあります。
また、マジックナンバーは他のEAとは異なる数字を設定してください。
Q5:手動でポジションを決済することはできますか?
A5:できます。しかし、複数ポジションを持っていて、その中の一部だけを決済すると、
その後、正常な動きをしない可能性も否定できないので、
手動で決済する場合は、全てのポジションをまとめて決済してください。
Q6:両建てはしますか?
A6:いいえ、しません。
逆向きのポジションを持つ時には、
現在保有している全てのポジションをまとめて決済した後に
逆向きのポジションを持つ仕様です。
Q7:エントリー頻度はどのくらいですか?
A7:バックテストとリアルトレードを見る限りでは、
1ヶ月で平均23回ほどエントリーします。
そのような状況の時にはエントリーしないようになっています。
具体的には、1日の平均値幅が60PIPSにも満たない低ボラティリティ相場で、
そのような状態が続く限りは何日でもエントリーしません。
・本EAの著作権は、著作権法で保護されている著作物に当たります。
・本EAの複製、改変、再配布などは法律により固く禁止されています。
・本EAの内容については、予告なく掲載を変更、中止することがあります。
・本EAのバックテスト、フォワードテストの結果は、
将来における確実な利益を保証するものではありません。
・本EAの利用により発生した損失については、
プログラムの不具合、バグなどの原因も含め、開発者は一切の責任を負いません。
必ず自己責任でお願いします。