移動平均と出来高 (逆) 加重モメンタムのインディケータ iMOind を参照して裁量売買に有用な売買シグナルを発生します。またグローバル変数を介して別売の EA (SCLea, SPMea 等) に売買指令を出せますので容易に多数の自動売買システムが生成されます。それらの中にあなたの通貨ペア、トレード時間帯に適した儲かる裁量トレードスキーム、自動売買システムがあるかもしれません。
iMOind についての詳しい説明は別売しておりますインディケータ「iMOind 出来高 (逆) 加重モメンタム (MPRind 前市場高値安値表示のおまけつき)」の商品概要をご覧ください。
おまけとしてつけました MAsigAT の売買ロジックの基本は某所で配布されていた「FX 勝率80%の高勝率手法」です。等幅の利確/損切で勝率 80 % を標榜していてそれが本当なら pf = 4.0 ということになるのですがそんなの嘘に決まっています。とはいえ売買頻度が高く、全く使えないというレベルでもないので iMOind の p-sig > o-sig で買い、p-sig < o-sig で売りのフィルターをかけたのが iMOsigAT です。
ストラテジーテスターのビジュアルモードで iMOsigAT の使い方を説明します。EA は何でも (MT4 に付属の MACD Sample 等) 構わないのですがここでは iMOsigAT による自動売買が可能な SCLea を選択します。SCLea は売買シグナルに対して無条件でエントリーし一定の利確幅、損切り幅での決済あるいは移動平均クロスでの決済をおこなう EA です。
ビジュアルモードでスタートボタンをクリックしますと下図のように SCLea が売買指令待ちの状態となり左上に SCLea, no order と表示されます。この状態でストップボタンをクリックして一時停止します。
iMOsigAT をナビゲータからこのチャートにドロップしますと下のようなパラメータの入力ウィンドウが表示されますので必要に応じて値を変更します。
最初の 2 行は iMOind のモメンタムとその平滑化のパラメータです。次の 4 行はトレードの開始時刻と終了時刻を指定します。冬時間 (時差 7 時間) で 2-30-14-30 の設定ですと日本時間では 9 時 30 分から 21 時 30 分までとなります。次の ea_SN は売買指令を出す EA の短縮名でこの場合 SCL となります。reset_time は売買シグナルの有効時間を秒数で指定します。sig_reset は売買シグナルのリセットを行うか行わないかを指定します。PMea 等の途転売買を行う EA の場合、途転売買の中断を避けるために false とする必要がありますが通常の売買では true として売買シグナルに有効期限を設け、売買シグナルのリセットを行います。次の Alert_switch はシグナル発生時の音声アラートの有無を指定します。true に変更すると Alert_string で指定されたアラートが鳴ります。
OK ボタンをクリックしますとiMOsigATが稼働状態になり左上に iMOsigAT_SCL, active と表示されサブウィンドウに iMOind が表示されます。ピンクの曲線が p-sig, 水色の曲線が o-sig です。
ストラテジーテスターの一時停止を解除しますとチャートが展開され売買シグナルが下図のようにサブウィンドウに表示されます。黄緑の上向きの矢印が買い、下向きの橙色の矢印が売りの売買シグナルです。
これらの売買シグナルを参考に裁量トレードを行うことができますし EA に売買指令をグローバル変数経由で送ることもできます。EA は売買条件を満たしていれば自動的にエントリーし、利確ないしは損切をします。
SCLea と SPMeaで行った USDJPY 0.01 ロットでのバックテスト (2024 年 8 月 1 日から 9 月 27 日) の結果を表にしてみました。SPMea についての詳しい説明は別売予定の EA「PMea/SPMea 損益マーチンゲイルスキャル EA (SCL スキャル EA のおまけつき)」の商品概要をご覧ください。
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EA 売買シグナル 利確幅/損切幅 総利益 平均利益 トレード数 勝率 pf
(US$) (US$/トレード) (%)
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SCLea MAsigAT 25 pips /25 pips 26.3 0.12 218 38.1 1.30
SCLea MAsigAT 30 pips /30 pips 20.1 0.10 210 35.7 1.23
SCLea MAsigAT 35 pips /35 pips 20.5 0.10 203 35.5 1.24
SCLea iMOsigAT 25 pips /25 pips 13.7 0.14 99 37.4 1.41
SCLea iMOsigAT 30 pips /30 pips 19.8 0.21 95 39.0 1.67
SCLea iMOsigAT 35 pips /35 pips 20.0 0.21 95 37.9 1.66
SPMea MAsigAT 25 pips /25 pips -24.6 -0.55 45 46.7 0.79
SPMea MAsigAT 30 pips /30 pips 45.5 0.68 67 56.7 1.43
SPMea MAsigAT 35 pips /35 pips 40.1 0.80 50 46.0 1.36
SPMea iMOsigAT 25 pips /25 pips 24.4 0.48 51 58.5 1.28
SPMea iMOsigAT 30 pips /30 pips 69.4 1.24 56 64.3 2.17
SPMea iMOsigAT 35 pips /35 pips 73.7 1.36 54 64.8 2.11
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なお SPMea は途転なしの損益マーチンゲイル EA で上記の利確幅/損切幅は一連のトレードの最初のトレードの利確幅/損切幅です。平均利確幅/損切幅はそれよりも大きくなります。
一般に長期間のバックテストあるいはフォワードテストで pf が 1.25 – 1.5 であれば優秀な EA とされているようです。iMOsigAT の売買シグナルを用いた自動トレードの pf は概ね 1.5 を超えており極めて有望であると考えています。また iMOind のフィルターがこの良好なバックテスト結果に寄与していると考えてよさそうです。
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