【EAの説明】
Bear Grid(ベア・グリッド)は、ドル円5分足で動作するMT4専用のEA自動売買システムです。
このEAはロングとショート両方でエントリーするグリッドトレードナンピンEAです。
グリッドトレードの最大の弱点は、保有ポジションと逆方向に強いトレンドが発生した時にひたすらナンピンを繰り返すことです。
Bear Gridは最大保有ポジション数とストップ注文(損切り設定)により、相場の反転時の損失をコントロールすることができます。
この為、証拠金の管理が容易で他のEAとの同時稼働が可能なEAとなります。
最初のポジションは、上位足(週足・日足・4時間足)では順張り方向に、5分足ではRSIを用いた逆張りでポジションを持ちます。
相場が反対方向に動いたらグリッドトレードによるナンピンを仕掛けます。
その後、反転することなくレートが不利な方向に動いた場合は最大ポジション到達で様子見モードに入り、利食いポイントに到達するまでポジションを保有し続けます。
通常のナンピンマーチンEAや損切りしないグリッドナンピンシステムは、上の様なドローダウンで強制ロスカットに遭います。
Bear Gridはあえて損切りをすることで口座破綻を回避し、長期的に利益を得ることを目的としたEAです。
ドル円のバックテスト結果(デフォルト設定)
ドル円のバックテスト結果(StopLoss 1.0=100pips)
上はデフォルトのストップロスの値1000pipsを100pipsに変更した場合のバックテスト結果です。
ドル円のバックテスト結果(StopLoss 9.0=900pips)
上記は、ストップロスの値を900pipsに変更した場合のバックテスト結果です。
成績は1000pipsの時より良い結果になりました。
ポンド円のバックテスト結果(デフォルト設定)
デフォルト設定のままではドローダウンが大きく推奨されない通貨ペアが存在します。
豪ドルは相性が悪いみたいです。(パラメータを変えれば改善する場合がある)
【損切りについて】
デフォルト設定では、StopLossRequest(ストップ注文)は1,000pipsで設定しています。
10回ナンピンする設定の場合、1,000pipsの損切りを10回行うことから、最大損失額は以下のような計算で求めることができます。
ロット数が0.1=1万通貨の場合、10万円×10回で100万円の損失。
ロット数が0.01=1千通貨の場合、1万円×10回で10万円の損失。
上記の損失でも耐えられる資金量を確保してください。
【フィルターについて】
ドル円の5分足チャートで始値のみでバックテストを行うと、きれいな右肩上がりの資産推移チャートなりますが、全ティックでまわすとデコボコしたチャートになります。
この為、5分足チャートの最初の5ティックの時だけエントリーするように内部のロジックを調整しています。
エントリーを見送っている間は、チャートの画面上に「Trading judgment on the next bar」と表示され、次のローソク足が形成された時点で売買判定します。
■動作環境
・MT4の5分足チャートで動作します。
・すべての通貨ペアで動作します。
【対応FX会社】
GMT+2(冬)/+3(夏)以外のブローカーにも対応
■プロパティ設定(日本語)
Magic = 51276;// EA識別用マジックナンバー
Lots = 0.1;// ロット数 1.0=10万通貨 0.1=1万通貨 0.01=1千通貨
MaxLots = 10;// ナンピン回数(最大保有ポジション)(範囲1~10)
Nanpinrate = 20;// ナンピン幅 20=20pips 100=100pips(範囲10~100)
Profit_Taking = 5;// 平均建値からの利食い幅 5=5pips 50=50pips(範囲5~50)
StopLossRequest = 10.0;// ストップ注文 1.0=100pips 10=1000pips(範囲1.0~10.0)
RSI_highs = 75;// RSIの上限値を入力 例70⇒70以上の時に逆張りショート (範囲60~90で指定)
RSI_lows = 40;// RSIの下限値を入力 例30⇒30以下の時に逆張りロング (範囲10~40で指定)
RSI_Period = 6;// RSIの期間を入力 「6」「9」「14」などを指定(範囲3~28)
Slippage = 1;// 許容スリップ
MaxSpread = 30;// 許容スプレッド BidとAskの値の差を入力 例30⇒3pips
OnlyLong = false;// ロングのみ新規エントリーするtrue ロングとショート両方にエントリーするfalse
ManualMode = false;// 裁量トレードモードにするtrue 自動売買モードにするfalse
MaxError = 50;// 連続エントリー回数の上限数(範囲20~300)
CommentOnOff = true; // チャート画面のコメント 表示true 表示しないfalse
■Property settings (English)
Magic = 51276;// Magic number
double Lots = 0.1;// Position lot 1.0=100,000 0.1=10,000 0.01=1,000
MaxLots = 10;// Maximum number of open positions(Min=1 Max=10)
Nanpinrate = 20;// Reverse grid trading averaging up increment(Min=10 Max=100pips)
Profit_Taking = 5;// Take profit from average price 5=5pips(Min=5 Max=50)
StopLossRequest = 10.0;// StopLossRequest 1.0=100pips 10=1000pips(Min=1.0 Max=10.0)
RSI_highs = 75;// RSI upper limit(Min=60 Max=90)
RSI_lows = 40;// RSI lower limit(Min=10 Max=40)
RSI_Period = 6;// RSI period “6”, “9”, “14”(Min=3 Max=28)
Slippage = 1;// slippage
MaxSpread = 30;// Max spread (50=5pips)
OnlyLong = false;// New entry only for long = true | not = false
ManualMode = false;// No automatic trading = true | Automatic trading = false
MaxError = 50;// Continuous order count limit (Min=20 Max=300)
CommentOnOff = true;// CommentOnOff = true or false
【安定版】Bear Mind(ベア・マインド)の紹介
Bear Mind(ベア・マインド)は、Bear Gridの改良版で、損切り設定の最適化を行ったEAです。
【Bear Mind商品ページ】
https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/51278
Bear Mindの最大保有ポジション数は10ポジションでBear Gridと同じですが、決済タイミングが異なります。
Bear Gridはストップ注文に引っかかるまでポジションをキープし続けることから、含み損が増えるリスクを負います。
一方、Bear Mindは反対方向のサインが出ると、ポジションを強制的に決済することから含み損を抱え続けるリスクがありません。
安定トレードを希望される方は、購入をご検討ください。
【バージョンアップ履歴】
1、1日のエントリー回数の上限設定の見直し
プロパティ項目に以下の項目を追加
MaxError = 50;// 連続エントリー回数の上限数(範囲20~300)
証拠金不足やサーバーエラー等で注文が通らず、オーダーの無限ループに陥った際の保護プログラムです。
プログラム内の回数リセットタイミングはサーバー時間の4:00(日本時間の10:00~11:00)と、11:00(日本時間の17:00~18:00)と、18:00(日本時間の24:00~1:00)の3回です。
手動で決済をするなどして上限に達した場合、MT4を再起動することでカウントが0にリセットされます。
2、スプレッドが広がったときに注文を出さない設定を追加しました。
許容スプレッド BidとAskの値の差を入力 例30⇒3pips
3、裁量モードと自動売買モードを選べるようにしました。
プロパティ項目に以下の項目を追加
ManualMode = false; //裁量モードにするtrue 自動売買を有効にするfalse
これまで手動決済してもサインが出続けている限り、再度同じ方向にポジションを持ちました。
EAを停止することなく新規注文を行わない設定を追加しました。
ManualMode を trueにすることで裁量モードとなり、新規と決済の注文は行われません。