bevFXシリーズの特徴を簡単に体験できる実用性のある無料インジケーター「しゃべるMT4」も参考にしてください。1分足のみで動作する移動平均線(期間2 シフト2)への価格のクロスを音声アラートするインジケーターです。
205_チャート切り替え(bevFXシリーズ ライン系)
★bevFXシリーズ全体については「bevFXシリーズ フル版セット」を参照してください。
紹介
チャート表示に関して以下のような機能を備えたインジケーターです。
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- バーチャートの代わりに平均足チャートを表示します。
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- 平均足チャートへの切換えはワンタッチのキー操作でも行えます。
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- 平均足チャートはズームに対応しているのでMT4の標準機能のように扱えます。
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- 平均足チャートをプライスアクションで使えるようにbevFXシリーズ独自の表現方法で表示することができます。
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- ラインチャートをわかりやすい外観で表示できます。
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- ローソク足チャートのカスタムな配色をデフォルト以外に白背景用と黒背景のそれぞれで3種類設定でき簡単に切り替えられます。
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- インバランス(FVG)にマークを表示でき、設定により音声アラートを設定できます(※)。
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- 平均足チャートでは上昇色と下降色が交代したときを知らせる音声アラートを設定できます。
- ローソク足チャートでは陰陽の交代または超短期の高値/安値更新を知らせる音声アラートを設定できます。
※インバランス(FVG)関連の機能はトライアル版では機能しません。ただし、ストラテジーテスターでの使用時には動作します。
構成と操作
当インジケーターをチャートに追加するとチャート上に操作ボタンが表示され、MT4のツールバーの[バーチャート]ボタンの機能が平均足の表示スイッチに切り替わります。
バーコードチャートを表示している状態で当インジケーターを追加すると平均足チャートに切り替わります。
チャートモードの切り替え
MT4のチャート種別切り替えのボタンで以下のようにチャートを切り替えられます。
[バーチャート]ボタン
当インジケーターによってバーチャート表示は平均足チャート表示に機能が変わります。
[ロウソク足]ボタン
ローソク足を表示します。ローソク足の外観はパラメーター設定で配色を選べます。
[ラインチャート]ボタン
MT4のラインチャートよりも目立つ外観でラインチャートを表示します。パラメーター設定により外観は変更できます。
チャートモードと表示
ローソク足モード
ローソク足モードでは通常のローソク足が表示され、ローソク足用のアラート設定ボタンが右下に表示されます。
ローソク足の配色はパラメーター設定であらかじめ設定している配色に変更できます(後述)。
平均足モード … Hキー
平均足モードでは平均足が表示されます。
以下のキー操作でも平均足への切り替えができます。
- Hキー … 平均足チャートとローソク足チャートの切り替え
ラインチャートモード
ラインチャートでは当インジケーターで設定する外観(ラインとカバー)でラインチャートが表示されます。
ラインチャートの状態でエントリーする場合も考慮し、直前の終値位置がラインのカバーで示されます。
ローソク足のカスタム配色
当インジケーターではパラメーター設定により簡単にローソク足の配色を変更できます。たとえば下の図はパラメーターの「ローソク足の配色」で「配色2」を選択したものです。
配色を標準のものに戻したいときは「MT4デフォルト配色」を選びます。
配色パターンは明背景と暗背景のそれぞれ3種類ずつを設定することができます。下の図は暗背景のときの「配色1」です。
★bevFXシリーズのインジケーターは、チャートに追加されるときに背景色(前景色)を判断して配色を自動的に切り替えて表示します。
平均足のバリエーション
平均足は単なる上昇/下降の傾向を色で知らせるインジケーターとして受け取られがちですが、平均足の1本1本の形の意味を知ることで”平均足的な視点”から相場を見ることもできます。
★「107_MAリボン」では移動平均線から見た平均足について考察しているので参考にしてください。
同梱のマニュアルでは、ローソク足と比較して平均足の各部の意味と、プライスアクション的な解釈の可能性や読み方について解説しています。以下がその抜粋です。
通常の平均足
下の図は当インジケーターで表示した通常の平均足です。
平均足は基本的にプライスアクションの対象と意識されることはありません。実際の値と一致するのがヒゲ先だけだからです。
平均足の終値はローソク足の高値/安値ミドル(メディアン価格)なのでピボットポイント的に意識することはできるでしょう。
★メディアン価格のグラフは「105_MTF_MA階段」で、ピボットラインは「204_長期キャンドル」で触れています。
平均足の始値は形式的に直前の平均足を参照するだけの、ただグラフをスムーズにつなげるのが目的になっています。そのため平均足始値によって安値や高値が隠れてしまったり、その時間内での価格の変動の大きさと無関係の大きさで足が描かれてしまいます。
「107_MAリボン」の解説では、平均足の始値がシフト2の2SMAでトレースでき、終値がメディアン価格(Median Price)の期間1のSMAでトレースできることを紹介しています。
平均足は2本の移動平均線と2つのヒゲ先の値をプロットしたインジケーターと同等だと言えます。
ローソク足に平均足の配色
パラメーターの「平均足表示モード」で「配色だけ適用」を選んで平均足を表示させると、ローソク足を平均足の陰陽で配色したbevFX独自のチャートが表示されます。
ローソク足の陰線/陽線の情報はなくなり始値と終値の区別はつきにくくなりますが、高値/安値の更新が読み取れるのでダウ理論的な分析は可能です。
バーチャートと平均足の重ね表示
パラメーターの「平均足にバーチャートを重ねる」を「はい」にすると下の図のように平均足にバーチャートを重ねたチャートが表示されます。
★注意:ある程度ズームインしないとバーチャートの始値(左側の横棒)と終値(右側の横棒)が見えません。
これもbevFX独自の表現方法で、始値、終値、高値、安値、平均足始値、平均足終値の6つの情報と平均足的上昇下降判断の色付けが読めるチャートとなります。
バーチャートは脳内でローソク足に置き換えて読もうとするよりも、まずはバーチャートのまま「左から入って高値/安値をたどって右に出る」という具合に市場の動きをなぞるように横に読むことをお勧めします。
また、日本人ならバーチャートの陽線にあたるものが漢字の「上」、陰線にあたるものが「下」と見立てることもできるので、慣れてくるとローソク足の白黒の色分けのように陰陽を簡単に認識できるようになるでしょう。
アラート動作
当インジケーターではローソク足と平均足の変化を知らせる音声アラートを設定できます。
★アラートをオンにしていても時間足を切り替えるとアラートがオフになります。
ローソク足の陰陽転換アラート
ローソク足を表示している状態で、アラートモードを選択するボタンを[C]に変えてアラートをオンにすると、ローソク足が確定した時点で陰/陽が反転していると音声で知らせます。
アラート音声は次のようになりますす。
- ローソク → 陽線 / 陰線 → 通貨ペア名
また、アラートボタンの色がローソク足が陽線のときは青色、陰線のときは赤色に切り替わります。
★通貨ペアの音声アラートでの読み方や音声アラートについての注意事項はマニュアル「=bevFXフルセット版.pdf」または「=bevFXトライアル版.pdf」を参照してください。
★音声データはVOICEVOX(女声:四国めたん / 男声:剣崎雌雄)を使用して作成しています。
ローソク足の3本高値/安値更新アラート
アラートモードボタンをクリックしてボタンの表示を[3]にしてアラートをオンにします。
現在のローソク足から過去4本について、直前のローソク足の終値がそれより過去の3本の超短期的なレンジ(上下のラインが表示されます)を上下どちらかに抜いた時にアラートが発動します。
アラート音声は次のように再生されます。
- 高値更新 / 安値更新 → 通貨ペア名
音声アラートとともに、アラートのオン/オフのボタンの色が、上抜けなら青系、下抜けなら赤系に変化します。レンジの中にとどまっているときは黄色です。
超短期的なレンジブレイクを観察するための機能となりますが、bevFXシリーズの「001_ものさし」のRRレシオバーについての解説で同等の機能について解説しているので参考にしてください。
★デフォルトでは高値/安値のレンジですがパラメーター設定によってヒゲを除いたローソク足本体でのレンジに切り替えることもできます。
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平均足の色転換アラート
平均足を表示しているときにアラートボタンでアラートをオンにすると、平均足が確定したタイミングで色が切り替わっていたら次のように音声アラートします。
- 平均足上昇 / 平均足下降 → 通貨ペア名
インバランス(FVG)の表示
★この機能はトライアル版ではストラテジーテスターでのみ動作を確認できます。
インバランスとは市場において売りと買いの釣り合いが取れないまま一方の注文で価格が大きく動いた状態を表します。ここではICT/SMC(スマートマネー・コンセプト)で定義されているFVG(Fair Value Gap、フェア・バリュー・ギャップ)を意味します。
FVGはローソク足のなかに隠れているギャップ(窓あき)のことで、チャートではローソク足3本で真ん中のローソク足の本体部分が左右のヒゲでカバーされていないゾーンとなります。下の図の緑のブロック部分です。
図で茶色のブロックの部分はローソク足2本で互いの本体が離れているボリューム・インバランスと呼ばれるギャップを示しています。
スマートマネー・コンセプトではこうしたインバランスをチャートに残された巨大投資家の指紋あるいは足跡として注目します。こうした注目すべき価格ゾーンをチャートから見出して構造を把握し、注目するゾーンへのプライスアクションを観察や予想してトレードを行うのがスマートマネー・コンセプト(ICT/SMC)の手法です。
ただしチャートパターンやローソク足パターンのように形式的にパターンをあてはめてエントリーに結びつけるのではなく、注目すべき価格ゾーンのそれぞれの強度や有効性を相場の文脈から判断し、チェスや将棋のように相場の構造(マーケットストラクチャ)を読み解くのが本質です。手法的な本質以外に、分析の視点を超巨大な投資家(スマートマネー、マーケットメーカー)と市場との関係に振り切っているのも特徴的です。
インバランス(方向なし)モード
当インジケーターの操作ボタンの[I]ボタンをクリックすると、FVGの部分に四角形が描画されます。
★トライアル版では[I]ボタンは表示されません。
★デフォルトではローソク足どうしが離れている通常の”窓あき”も含めてマークします。
インバランス(方向あり)モード
もう一度[I]ボタンをクリックすると、インバランスをローソク足の陰線/陽線によって色分けします。
[I]ボタンはクリックするたびに以下のローテーションで動作します。
インバランスの単色表示 → 色分け表示 → 非表示
インバランスの音声アラート
パラメーター設定によって、現在のローソク足が確定した時点で2本前のローソク足がインバランスかどうかを判定して音声アラートが発動するように設定できます。トライアル版ではインバランスの機能自体が無効です。
音声アラートは以下のようになります。
- インバランス → 通貨ペア名
リバランスしていないものだけを表示
インバランスが需給関係のギャップならば、そこを価格が通過することでリバランス(ギャップ解消)したと考えることができます。
パラメーター設定によって、下の図のようにリバランスしていないインバランスだけをマークするように変更できます。
ただし、リバランスしたとしても巨大投資家がポジションを取った価格ゾーンとして、あるいはサポート&レジスタンスの転換のように作用する可能性のある価格ゾーンとしてしばらくは注目し続けるのが普通です。
ギャップとして残されている可能性が高いところだけを見たいときには便利でしょう。
ボリュームインバランスの表示
前掲の図で示したボリューム・インバランスもパラメーター設定によってマークすることができます。
ボリューム・インバランスはアラートの対象にはなりません。
ボックスアラートとの連携
bevFXシリーズの価格ゾーンを管理するための「207_ボックスアラート」を併用することで、当インジケーターでマークしたインバランスをアラート付きボックスに簡単に変換することができます。
下の図は当インジケーターの[I]ボタンでインバランスに四角形を表示させ、それらを選択状態にしたあと、Bキーによって「207_ボックスアラート」のアラート付きボックスに変換したものです。
最下段のインバランスのゾーンでアラートをオンにしているので、価格がこのゾーンに戻ったときにアラートが発動します。この価格ゾーンまで価格が下がって反発するところのエントリーを狙っているシチュエーションです。
この場合、いつそこに戻るかはわかりません。また、狙っているゾーンまで戻らないと”空振り”になります。これはスマートマネー・コンセプトのようなスナイパー型の投資法の大きな弱点と言えるでしょう。
その場合でも、浅い戻りで上昇した場合のシナリオを想定しておくと別のチャンスがうかがえるでしょう。これはbevFXシリーズのラインやゾーンや移動平均線などへの音声アラートの使いどころとなるでしょう。
カスタマイズ
以下に、すでに説明していることも含めてパラメーター設定で変更できる主な項目を挙げておきます。
- ローソク足のカスタム配色
- 平均足の表示方法(ローソク足に配色のみ適用したものか、通常の平均足か)
- 平均足にローソク足を重ねるかどうか
- 平均足にバーチャートを重ねるかどうか
- インバランス(FVG)の音声アラートのオン/オフ
ストラテジーテスターでの実行
… 実践的学習メソッド …
MT4のストラテジーテスター機能で過去チャートを使った実践的な学習や訓練ができます。
ストラテジーテスターは指定した期間のチャートを再現(時間を早回し)する機能です。ストラテジーテスターはおもにエキスパートアドバイザー(EA)の動作チェック用のMT4の機能と言えますが、通常のインジケーターの動作確認をはじめ、相場の振り返りや投資法の検証などにも利用できます。
bevFXシリーズと簡易トレードシム
ストラテジーテスターにとって、インジケーターの検証や過去チャートの再現の用途は”一応搭載されている”程度の機能です。もともとEAの自動売買の取引パフォーマンスを評価するためのものなので、過去チャートの再生用途には使い勝手(ユーザーインターフェイスの応答性など)がよくありません。
しかし工夫しだいでトレーダーの過去検証や自己訓練用に役立てることができます。
bevFXシリーズのインジケーターは「ツールセット」を除いて、ストラテジーテスターで追加されたときに自動で使いやすい画面設定になるように背景色やグリッドの非表示などの設定を行います。
また、ストラテジーテスターでのテスト実行ではトライアル版も時間足の制限なくほぼフル機能(ストラテジーテスター自体による制約を除いて)で動作します。
さらに、せっかくの過去チャート再生なので、そこで疑似トレードが行える「簡易トレードシム」機能を以下のインジケーターに搭載しました。これらのどちらかを併用することで、ただチャートを眺めるだけでなく臨場感を持って過去チャートを振り返ることができます。投資法の検証と投資スキルの向上に活用できるでしょう。
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- 「001_ものさし」の「簡易トレードシム」
- 「S04_簡易トレードシム」(ツールセット)
ストラテジーテスターの制約
ストラテジーテスターでは以下のような制約があります。
・あらかじめ指定した時間足だけで実行
・追加したインジケーターでは別の時間足のデータを参照する処理は実行されない
・アラート関係の処理は無視
このほかチャートへのキー操作やマウス操作の応答も鈍くなります。
実行例
下の図はメインのインジケーターを「001_ものさし」にしてテスト実行中に「002_日本時間とキリ番」を追加したあと、当インジケーターを追加したものです。
右のボタンが並んだパネルは「001_ものさし」をストラテジーテスターで実行したときに起動される簡易トレードシミュレーター(トレードシム)です。これによって過去チャートでインジケーターを評価するだけでなく実際の取引に近い形で体験できます。
チャートにはトレード履歴のライン(プラスは青系、マイナスはピンク系)がエントリーからイグジットの位置まで描かれます。一度に持てるポジションは1つのみでスプレッドは0です。
上の図では、ローソク足から平均足に切り替え、インバランス(FVG)を表示しています。平均足とFVGの組み合わせは「意味がわからない」ものですが、インジケーターの機能を気軽に組み合わせてトレードシムで実践的に考察できるのがbevFXシリーズの大きな強みです。
あえて説明を加えるなら、FVGをプライスアクションの対象として見るのではなく(平均足でプライスアクションを読むのは無理です)、移動平均線の色変わりという上昇/下降サインのコンフルエンスとしてFVGが有効かどうかを確認している状況だと言えるでしょう。
★トライアル版ではインバランス(FVG)関連の機能はストラテジーテスターでしか動作しません。
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