bevFXシリーズの特徴を簡単に体験できる実用性のある無料インジケーター「しゃべるMT4」も参考にしてください。1分足のみで動作する移動平均線(期間2 シフト2)への価格のクロスを音声アラートするインジケーターです。
201_トレンドラインアラート(bevFXシリーズ ライン系)
★bevFXシリーズ全体については「bevFXシリーズ フル版セット」を参照してください。
紹介
音声アラート付のライン2本。MT4の「トレンドライン」を拡張したアラートラインで、レジスタンスラインとサポートラインの組となっています。
チャート上のボタン操作で表示ON/OFFとアラートON/OFFを簡単に切り替えられます。
基本的な使用方法はレジスタンス・ラインとサポートラインとしてアラート設定します。
ほかにモードによってラインへのリバーサルの動きを狙ったアラート設定な
ども可能です。
★アラート付きのラインとしてはbevFXシリーズには以下のようなものがあります。それぞれ違った狙いで作成されており、目的や操作性や汎用性(あるいは簡便性)などが微妙に異なっています。
- 「201_トレンドラインアラート」 … 2本の独立したライン(水平あるいは斜め)
- 「203_チャネルアラートABC」 … 3本の平行ライン(水平および斜め)が最大で3セット
- 「207_ボックスアラート」 … 基本は2本の水平ライン。ミッドラインの追加も可能
構成と操作
チャートの右下の2つのペアのボタンで操作します。
上2つがレジスタンスのアラートラインのボタン、下2つのボタンがサポートのアラートラインのボタンです。
左側のボタンがアラートON/OFFスイッチ、右側のボタンがアラートのモードを切り替えるボタンです。
黒背景のチャートでは次のように表示されます。
★bevFXシリーズのインジケーターは、チャートに追加されるときに背景色(前景色)を判断して配色を自動的に切り替えます。
ボタンの操作
アラートライン表示とアラートオン
アラートスイッチをオンにすると、チャートの現在位置を基準に直近の高値/安値の位置にアラートラインが表示されアラート待機状態になります。
アラートラインはMT4の「トレンドライン」と同じものです。選択状態で表示されるので位置の変更などがすぐに行えます。
移動、角度変更、サイズ変更などはトレンドラインと同様にライン上の操作点(ハンドル)のドラッグで行います。
アラートライン非表示とアラートオフ
アラートスイッチをオフにするとアラートラインは消去されアラート状態も解除されます。
また、キーボードのDELキーを押すと選択状態の図形がアラートラインも含めて削除されます。
アラートモードとアラート音声
アラートスイッチの右側のモードボタンでアラートモードを切り替えると、それぞれ次のように動作します
通常モード
レジスタンスライン … 価格が上にクロスするとアラート
価格がレジスタンスラインを上にクロスすると「ライン → レジスタンス → 上にクロス → 通貨ペア名」とアラート音声が再生されます。最後の通貨ペア名はチャートの通貨ペア名になります。
サポートライン … 価格が下にクロスするとアラート
価格がサポートラインを下にクロスすると「ライン → サポート → 下にクロス →通貨ペア名」とアラート音声が再生されます。最後の通貨ペア名はチャートの通貨ペア名になります。
★ボタンの色は待機状態では緑、ラインより価格が下のときは赤、ラインより価格が上のときは青に変わります。ボタンの色がラインに対する価格の位置を知らせるシグナルとなっています。
★価格がラインをクロスしたあともラインを非表示にするまでアラート待機状態は続きます。価格が元の位置に戻ってきて再度ラインを監視方向にクロスするとアラートします。
★通貨ペア名は現在のチャートの通貨ペア名です。
★通貨ペアの音声アラートでの読み方や音声アラートについての注意事項はマニュアル「=bevFXフルセット版.pdf」または「=bevFXトライアル版.pdf」を参照してください。
★音声データはVOICEVOX(女声:四国めたん / 男声:剣崎雌雄)を使用して作成しています。
フリップモード(F)
フリップモードでは方向に関係なく価格がラインをクロスするたびにアラートします。ラインを区別するためにサポートとレジスタンスと呼び分けているだけです。
レジスタンスライン … 価格が上下にクロスするたびにアラート
価格がレジスタンスラインを上/下にクロスすると「ライン → レジスタンス → 上/下にクロス → 通貨ペア名」と再生されます。
サポートライン … 価格が上下にクロスするたびにアラート
価格がサポートラインを上/下にクロスすると「ライン → サポート → 上/下にクロス → 通貨ペア名」と再生されます。
★ボタンの色は通常モードと同じくラインに対して価格が上なら青、下なら赤に変わります。
上の図はフリップモードでの設定例です。たとえばレンジの50%ラインに設定することで価格がレンジのミドルをクロスするたびにアラートします。別のチャートを前面に表示してこのチャートが裏に隠れてもアラートの判定は行われるので、見えていないチャートの様子を伝える”実況中継的”な活用が可能になります。
リバーサルモード(R)
アラートラインを価格がブレイクしたときではなく、アラート設定後に一度ブレイクして戻ってくるクロスをアラートします。いわゆる反発狙い、反転狙いのアラートです。
アラート音声は次のようになります。
レジスタンスライン … 価格がブレイク後に下に戻ってクロスしたらアラート
価格がレジスタンスラインを上にクロスした後に下にクロスすると「ラインリバーサル→ レジスタンス → 下にクロス → 通貨ペア名」と再生されます。
サポートライン … 価格がブレイク後に上に戻ってクロスしたらアラート
価格がサポートラインを下にクロスした後に上にクロスすると「ラインリバーサル → サポート → 上にクロス → 通貨ペア名」と再生されます。
★ボタンの色はラインをブレイクする前はラインに対して価格が上なら青、下なら赤になります。一度ブレイクしてアラート待機状態になると、レジスタンスラインの場合は水色、サポートラインの場合はピンクに変わります。リバーサルしたときは、またラインと価格の位置関係の色に変わります。
上の図はチャートパターンのウェッジのラインでの反発のプライスアクションを監視するためにリバーサルモードを両方のラインで設定している例です。
フリップモードでも戻りのクロスは捉えられますが、リバーサルモードでは狙いがより明確になるので自分がどのプライスアクションを待っているのかを見誤ることがなくなるでしょう。チャートをずっと見続ける必要もなくなります。
なお、上の図でレジスタンスライン(青ライン)でローソク足の「ひげ」だけでラインを越えているところ(最後の2か所)はリバーサルモードでは感知できません。終値がラインを越えていないとブレイクしたと判定されないからです。
ひげ戻りモード(R)
ピンバー・リバーサル(長いヒゲでの戻り、スパイク)などの急な動きのリバーサルを捉えたいときに設定します。
レンジ相場の終わり近くでよく見られる「ストップ狩り」と呼ばれる動きを捉えたいときや、天井や底で現れるピークを捉えたいときに設定するとよいでしょう。
ひげ戻りモードでは次のように判定します。
- 描き終わった直前のローソク足1本を判定
- レジスタンスライン(青)では、レジスタンスラインの上に高値(High)、下に終値(Close)の状態でアラート
- サポートラインでは(赤)、サポートラインの下に安値(Low)、上に終値(Close)の状態でアラート
終値がブレイクしたときにはアラートしないことに注意してください。具体的には下の図の矢印のローソク足がアラート対象となります。
アラート音声は「ラインリバーサル → サポート/レジスタンス → ひげ → 通貨ペア名」と再生されます。
ミュートモード(M)
トレンドラインとしてはチャートに残しておきたいけれどアラートは当面のあいだ不要といった場合や、設定した価格レベルで価格がひんぱんに上下にクロスを繰り返す状態になって無駄なアラートが多発するときなどには、ミュートモードにすることで音声アラートを抑制することができます。
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カスタマイズ
パラメーター設定で外観などさまざまなカスタマイズができます。アラート動作については以下のように設定できます。
アラート判定する足
当インジケーターの場合、音声アラートの目的として状況報告よりもエントリー準備のためのほうが大きいと考え、初期状態で「アラート判定する足」を「現在足」に設定しています。つまり終値が確定する前に現在の価格がアラート条件を満たすとアラートが発動します。
「確定足」にするとローソク足が描き終わった時点でアラート判定します(つまり直前のローソク足を判定)。
アラート方式
「アラート方式」は時間足の期間内でアラート判定を繰り返すかどうかの設定です。次の2択で初期設定は「インターバル」です。
- 足ごとに1回のみ
- インターバル
インターバルとはアラート音声を再生したあと次のアラート判定を行うまでの待ち時間で、ローソク足が描き終わるまで何度もアラートラインをクロスし直すのを捕捉するためです。アラート発動ごとにアラート音声は1回のみ再生されます。一度発動したアラートで音声再生を繰り返す(いわゆるスヌーズ)ということではありません。
「インターバル」を指定した場合、次のボイスアラート・インターバルでインターバル間隔を指定します。
価格が短時間にアラートラインに対してブレイクして戻るという動作を繰り返す場合、アラートの頻度が上がってうるさくなるので、ミュートモードに切り替えるといった方法で対処するとよいでしょう。
ボイスアラート・インターバル
初期設定は10秒です。アラートするごとに10秒間無反応状態になり、価格の細かい動きでアラートが連続するのを抑制します。ただし、インターバル中に価格がアラート条件を満たしても見逃されることは留意しておきましょう。
ラインを価格がクロスする状況を精密にアラートできるわけではありません。また、音声アラートの再生中に価格が大きく逆方向に動くといった状況もあるので、アラートを聞いて反射的にエントリーすることは避けましょう。
★通貨ペアの音声アラートでの読み方や音声アラートについての注意事項はマニュアル「=bevFXフルセット版.pdf」または「=bevFXトライアル版.pdf」を参照してください。
ストラテジーテスターでの実行
… 実践的学習メソッド …
MT4のストラテジーテスター機能で過去チャートを使った実践的な学習や訓練ができます。
ストラテジーテスターは指定した期間のチャートを再現(時間を早回し)する機能です。ストラテジーテスターはおもにエキスパートアドバイザー(EA)の動作チェック用のMT4の機能と言えますが、通常のインジケーターの動作確認をはじめ、相場の振り返りや投資法の検証などにも利用できます。
bevFXシリーズと簡易トレードシム
ストラテジーテスターにとって、インジケーターの検証や過去チャートの再現の用途は”一応搭載されている”程度の機能です。もともとEAの自動売買の取引パフォーマンスを評価するためのものなので、過去チャートの再生用途には使い勝手(ユーザーインターフェイスの応答性など)がよくありません。
しかし工夫しだいでトレーダーの過去検証や自己訓練用に役立てることができます。
bevFXシリーズのインジケーターは「ツールセット」を除いて、ストラテジーテスターで追加されたときに自動で使いやすい画面設定になるように背景色やグリッドの非表示などの設定を行います。
また、ストラテジーテスターでのテスト実行ではトライアル版も時間足の制限なくほぼフル機能(ストラテジーテスター自体による制約を除いて)で動作します。
さらに、せっかくの過去チャート再生なので、そこで疑似トレードが行える「簡易トレードシム」機能を以下のインジケーターに搭載しました。これらのどちらかを併用することで、ただチャートを眺めるだけでなく臨場感を持って過去チャートを振り返ることができます。投資法の検証と投資スキルの向上に活用できるでしょう。
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- 「001_ものさし」の「簡易トレードシム」
- 「S04_簡易トレードシム」(ツールセット)
ストラテジーテスターの制約
ストラテジーテスターでは以下のような制約があります。
・あらかじめ指定した時間足だけで実行
・追加したインジケーターでは別の時間足のデータを参照する処理は実行されない
・アラート関係の処理は無視
このほかチャートへのキー操作やマウス操作の応答も鈍くなります。
実行例
下の図はメインのインジケーターを「001_ものさし」にしてテスト実行中に「002_日本時間とキリ番」を追加したあと、当インジケーターを追加したものです。
右のボタンが並んだパネルは「001_ものさし」をストラテジーテスターで実行したときに起動される簡易トレードシミュレーター(トレードシム)です。これによって過去チャートでインジケーターを評価するだけでなく実際の取引に近い形で体験できます。
チャートにはトレード履歴のライン(プラスは青系、マイナスはピンク系)がエントリーからイグジットの位置まで描かれます。一度に持てるポジションは1つのみでスプレッドは0です。
当インジケーターは音声アラートが大きな特徴ですが、ストラテジーテスターではアラートは機能せずあまり意味はないかもしれません。MT4のトレンドラインよりも手軽にトレンドラインを描画できる機能ととらえ、トレードシムでのエントリー練習のツールとして試してください。
基本的にストラテジーテスター実行中はマウスでのクリックやドラッグへの反応は鈍くなります。必要に応じてテスト実行の速度を落とすとよいでしょう。
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