- 概要
2つの通貨の通貨強弱の差の変動をグラフ化し、強くなる通貨を買い、弱くなる通貨を売ることに徹した、まさに「投資の王道」のインジケータです。日足チャートの山と谷を検出し、ドテン売買により、根こそぎ利益を獲りに行きます。特に逆相関の関係にある通貨に適合します。
「通貨強弱を究める者は、FXを究める」を実践的に活用できる、もの凄いインジケータです。
- 特徴
日足、4時間足等の長期足に導入するタイプのインジケータです。
日足のトレードなので、デイトレやスキャルピングのように神経を擦り減らすことがなく、ゆったりとした「王道のトレード」が行えます。しかも、獲れる値幅が半端なく大きいため、数百pipsから数千pipsを、このインジケートで獲りに行くことができます。
- 通貨強弱の差をグラフ化
上の図は、USDとNZDの日足通貨強弱のグラフです。
表示期間は、2022年1月から2022年11月です。上側の水色のグラフがUSDに相当、下側のオレンジ色のグラフはNZDに相当します。USDがNZDより上に位置しているので、通貨強弱としては、USD>NZDになっていて、この期間では、常にUSDが強い通貨として君臨しています。グラフの変動を見ると、USDが上昇する時に、NZDが下降、USDが下降する時に、NZDが上昇しています。USDとNZDが逆相関の関係にあることが良く分かります。
グラフが上昇から下降に、下降から上昇に転ずる日を拾っていくと、4月6日、5月18日、6月8日、7月14日、8月16日、10月17日が、転換日となります。4月6日にNZDUSDを売り、5月18日にNZDUSDをドテン買い、6月8日にNZDUSDをドテン売り・・・・以下、同様にドテン売買を繰り返します。
そうすることで、日足の変動を根こそぎ獲りに行くことができます。次の図をご覧ください。
図は、NZDUSDの日足チャートです。チャートの山(天)で売って、谷(底)で買いのドテン売買を繰り返せば、レートの変動を根こそぎ獲ることができるわけです。
USDとNZDの通貨強弱の差に注目して、インジケータ化したものが、次のチャートになります。
NZDUSDの日足チャートにインジケータを導入すると、サブウィンドウにグラフが描かれます。
黄色の曲線が、NZDとUSDの通貨強弱の差に相当するものです。赤色の曲線は、黄色の曲線の移動平均線(期間AVG_P=3)です。
- 見やすい矢印表示
移動平均線の、山の頂点の位置にピンク色の下向きの矢印、移動平均線の谷底の位置に水色の上向き矢印が表示されます。ドテン売買の目安にしてください。移動平均線をベースにして計算し、表示するので、移動平均期間の分だけ、矢印の出現位置が遅れます。ただあまり短い期間にすると、ノイズが増えるので、適切な値が存在します。
- Beam表示機能
直感的に、どちらの通貨が強いのかが一目で分かる機能です。
左上に ■Beam ON■ ボタンがあります。これをマウスでクリックすることで、チャートの右端からBeamを出す、出さないを選択できます。Beamの方向が上向きの場合、NZDが強く、下向きの場合USDが強くなります。Beamが上を向いてきたら、買い、下を向いてきたら売りでトレードします。
- パラメータ最適化機能
移動平均線の期間設定は、最適値があるため、AVG_Pの値を自動で変化させながら、最も利益が多くなるように、設定値を最適化する機能です。□AVG_P最適化□ をマウスでクリックすると、■AVG_P最適化■ と表示色が変化し、AVG_Pのパラメータを2から50の間で変化させて、その中で利益が最大になる値を探して、AVG_Pにセットします。
2行目の獲得pipsの表示が、(AVG_P=3)
から(*AVG_P=新規値)の表示に変わるとともに、文字色がMediumSeaGreenからLimeに変化します。 パラメータ最適化に失敗した場合は、AVG_P=0となり、文字色が赤になります。
なお、■Reset■ ボタンを押すことにより、デフォルト設定に戻すことができます。
- バックテストpips利益計算機能
過去160本のローソク足のデータから、もしも矢印に従ってトレードした場合に、利益が何pipsになるかを計算して表示する機能です。遡るローソク足の本数は、パラメータで可変できます。
通貨ペア(選んだ2組の通貨)の選択により、得られる利益は大きく変わります。この機能により、表示される利益pips数が小さい通貨ペアのトレードを避けることで、損失を回避し、より資金効率の良いトレードができるようになるわけです。
通貨強弱グラフで、逆相関の関係にある2つの通貨を選ぶことがポイントです。順相関の関係にある通貨ペア(例えばAUDNZD)は、利益pips数が小さくなります。
お勧めの通貨ペアは、USDJPY、GBPUSD、NZDUSD等です。
USDJPYは、通貨強弱が逆相関の関係に近いので、大きなpips数が獲れます。今年の円安による長期上昇トレンドに乗って、2022年4月から2022年11月までで、2788.6pipsが得られました。
GBPUSDは、2022年4月から2022年11月までで、1467.2pipsが得られました。
NZDUSDは、2022年4月から2022年11月までで、1380.3pipsが得られました。
USDJPY、GBPUSD、NZDUSDの3通貨ペア合計で、5636.1pipsになりました。
約8か月で5000pips以上の利益です!! これはもう嬉しい悲鳴をあげるしかありません。正に「投資の王道」のインジケータであり、使わないわけにはいきません。
<不適合事例>
AUDNZDは、通貨強弱が順相関の関係にある為、本インジケータの利用に適していません。「バックテストpips利益計算機能」を使用して、利益になる通貨ペアを選択しましょう。
- Mail、Line送信機能
日足のトレードなので、Mail送信、Line送信機能は不要かなとも思いましたが、あるとやはり便利なので、付けておきました。
(1)Mail
※メールの設定
MT4の ツール → オプション → E-メール
(2)LINE
LINE Trueにしておくと、LINEにメッセージを送ります。
<通知内容>
トークン名
通貨ペア名
Down Trend または Up Trend
終値
通知月日時刻
※ライン通知機能
LINEのNotify機能を使って、ユーザーのスマートフォン等に通知を送るものです。LINE Notifyを使うには、アクセストークンの取得が必要です。
- 設定パラメータ
設定項目は次のとおりです。
項目 説明 デフォルト設定値
Calc_NUM 計算するローソク足の数 160
AVG_P1 移動平均期間 3
Hensa 矢印表示位置 10
Beam_color Beamの色 Yellow
Beam_width Beamの幅 1
Beam_style Beamの線種 Dot
MAIL メール送信 true
LINE ライン通知 false
LINE_Token ライントークン
Font_Size フォントサイズ 11
x_org 文字列表示横位置 10
y_org 文字列表示縦位置 18
corner 表示コーナー位置 0
win_wd グラフ表示window幅 3
CL_ON Beamボタン ONの色 YellowGreen
CL_OFF BeamボタンOFFの色 RoyalBlue
CL_ADJ0 獲得pips表示色 MediumSeaGreen
CL_AJD1 獲得pips表示色(最適化) Lime
CL_Button 最適化実行ボタンの色 Pink
CL_Reset 最適化リセットの色 DarkViolet
- 見える化インジケータとの併用
2つの通貨の通貨強弱グラフが、逆相関の関係にあり、グラフの乖離度が大きい程、より効果的なトレードができます。これを視覚的に表示するためには、「8C通貨強弱 見える化インジケータ」との併用が良いと考えられます。
上の図は、「8C通貨強弱 見える化インジケータ」で、日足チャートを表示したものです。通貨は、USDが最も強く、JPYが最も弱い状態にあり、しかもUSDとJPYは逆相関の関係にあって、乖離から収束に向かおうとしていることが、チャートから容易に読み取ることができます。
この状態なら、「USDJPYを売りでトレードする」のが最適解であることが一目で分かります。
本インジケータを使用しているトレーダーの方のMT4は、次の図の状態になっているはずです。
16日前の下向き矢印で売りポジションを建てました。
現在の含み益は、約850pipsです。
Beamは、下向きのままですので、さらに下落が進むと想定されます。
次に上向き矢印が出現する(あるいは、Beamが水平より上を向く)までポジションを保有するだけです。
すごく、トレードがシンプルになり、もうトレードで何も悩まなくても良くなります。こんなインジケータは、他にはありません。
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