TridaggerΧは「あらかじめ設定した時間にエントリーとイグジットをする」定時売買EAです。
※最大ポジション2と書いていますが、ナンピンするわけではなく、LongとShortで1ポジションずつ持つという意味です。
私自身は仲値前後やゴトー日の値動きを狙いに行く、アノマリータイプのEAとして使っています。
アノマリータイプのEAは、すでに多くの開発者様が作られておりとても優秀なものが多いです。
他のアノマリーEAと比較した場合のTridaggerΧの特徴としては、「カスタマイズ性が高い」ことが挙げられます。
具体的には、LongとShortそれぞれで、次のようなパラメーターを設定することが可能です。
- 取引する曜日
- 取引する日(曜日毎に設定可能)
- エントリー時間(秒単位で設定可能)
- イグジット時間(秒単位で設定可能)
- TP、SL
- トレール発動Pips(固定値)
- トレール発動Pips(ATRによる変動値)
- トレールオフセットPips(トレール発動Pipsから何Pips離れた所からトレールを開始するか)
- トレール更新間隔Pips(トレール発動Pipsからポジション方向に何Pips動く度にトレールを更新するか)
- RSIによるエントリーフィルター
- スプレッドフィルター
これらを自由に設定できることにより、スプレッド拡大時間を避ける等のブローカーの対策をしたり、無理なく運用できる設定値を見つけたりすることが可能です。
(設定項目が多く一から設定するのは、初心者の方にはハードルが高いと思われるため、私が実際に運用しているセットファイルも付属でお付けします)
使用例とバックテスト
私自身は、次のようないくつかのセットファイルを作り、全てリアル口座で稼働しています。
複数のセットファイルを組み合わせて、期待値の高い日により多くエントリーする多ポジ系EAのような形にして利用しています。
1.ドル円ゴトー日トレード
有名なアノマリーです。
2.ドル円毎日トレード
ポジポジ病の私はゴトー日や月末まで待てないので、毎日トレード設定も稼働しています。
3.ドル円EA1グランプリ設定
EA1グランプリで3ヵ月で10万円の利益を出したときと近い設定です。
※当時は可変トレールやRSIフィルターを実装していませんでしたし、取引日をもう少し制限していましたので、完全に同じではありません。
4.ユーロドル毎日トレード
ポジポジ病の私はドル円の毎日トレードだけでは満足できず、ユーロドルの毎日トレード設定も稼働しています。
おまけ.1~4でのポートフォリオ
全ての設定例で、長期バックテストで右肩上がりの成績となっております。
また、近年は非常にドローダウンも小さく、安定しているのがグラフから分かります。
※バックテストは全て0.1ロット固定、TDS変動スプレッドで、2005年1月1日~2021年12月31日までの結果です。
※取引する曜日と日付を設定できるため、ゴリゴリに最適化をすればバックテストで無双することは可能ですが、緩めの最適化で利用しています。
TridaggerΧの強み
私の考えるTridaggerΧの強みは、次の3点です。
基本ロジックが単純かつ強力である
トライダガーΧの基本ロジックは「指定した時間にエントリーし、指定した時間にイグジットする」これだけです。
非常に単純ですが、日付や曜日を全く最適化していない「毎日エントリー」でも長期で右肩上がりの成績になる強力なロジックです。
なぜこれが大事かというと、最適化した期間で良い結果を出した設定値が、本当に良いものなのかただの偶然なのか、分からないからです。
本当に良いものなら今後も長く使えるかもしれませんが、ただの偶然なら運用開始した途端に勝てなくなるかもしれません。
そのため、ほぼ最適化していない状態で十分強いロジックである、ということを私は重視しています。
運用環境による成績の乖離が出にくい
TridaggerΧは非常に単純なロジックのため、実運用とバックテストや運用環境による運用成績の乖離が出にくいです。
そのため、バックテストとリアル口座、リアル口座とデモ口座、証券会社やVPSの違い等、運用環境の違いによる成績の乖離が比較的小さいかと思います。
(証券会社によるスプレッドや配信レート、Tick数の差などにより、乖離は発生します。)
したがって、一般的なEAに比べて、次のような問題は起こりにくいかと思います。
- 公式フォワードにはないエントリーで負けた
- バックテストとリアル口座で運用結果が大きく異なる
(私が開発したEAでは、0時台朝スキャや逆張り秒スキャEAはバックテストでは無双でしたが、リアル口座では滑りに滑って成績が大きく落ちました。。。)
証券会社や運用者に合わせた細かな設定が可能である
TridaggerΧは原則として全てのパラメーターを開放しております。
そのため、証券会社のストップレベルに合わせて設定を変えたり、スプレッド拡大時間を避けたりと、証券会社に合わせて設定を変えることが可能です。
また、一般的には「悪いこと」とされる、次のような運用者の非合理的な悩みも解消することができます。
- ポジポジ病で毎日トレードしないと落ち着かない⇒毎日トレードする設定にする
- 利益確定を我慢できない⇒10pips程度の浅い含み益でトレール開始する設定にする
※基本となるロジックが強いため、多少非合理的な設定をしても長期バックテストでは利益を出せています。
おわりに
TraidaggerΧは、私自身が自分のEA運用上の悩みを解消するために開発・改善してきたEAです。
私はどちらかというとトレードに向いていない人間で、通常の市販EAを使っている際は、次のような悩みがありました。
- いつポジションを持つのか分からない。エントリーしない日があると退屈だ。
→エントリー数を増やすためについ新しいEAを買ってしまう。。。 - いつ利確されるのか不明な含み益に耐えられない。
→手動で利確したために利益を取り損ねて後悔 。。。 - いつ解消されるのか・どこまで増えるのか不明な含み損に耐えるのが辛い。
→含み損が気になって何も手につかない。。。
大半の市販EAはロジックが不明なため、「分からないこと」が多く、不安感が増します。
結果として合理的な判断ができなくなり、不合理な行動をとって負けてしまうのではないか、と私は考えています。
私自身のこれらの悩みを解決するために開発したTridaggerΧは、「いつ、どんな条件でエントリー(イグジット)するのか」を全て明確にし、自身で設定できるようにしました。
これによりトレードの予測可能性が高まり、不安感が小さくなり、不合理な判断をすることが減りました。
私のような悩みを持っている方に、少しでもお役に立てましたら幸いです。
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