アマテラスは、ナンピン・マーチン型のEAです。
【はじめに】
アマテラスは、15年以上の運用で資産を10倍に増やすことを目的とした、堅実なスイングタイプの長期運用EAです。
バックテストを入念に行い、証拠金維持率を計測し、強制ロスカットされないレバレッジを設定しております。
アマテラスも設定次第では、バックテストで15年間で数千万円の利益を得ることができますが、実は現実的ではありません。
なぜ、バックテストで証拠金維持率を計測し、調整するのかというと。
MT4のバックテストでは、証拠金維持率が100%を切っても(例えば53%まで落ち込んでも)バックテストは無事に終了します。
しかし、国内FX業者の強制ロスカットは100%以下で執行されます。
そのため、ただバックテストが無事に終わり、資産を右肩上がりで増やしても、実運用では、EAが強制ロスカットされる可能性は否定できません。
アマテラスでは、強制ロスカットを執行されないように、15年間のバックテスト期間中の「最低証拠金維持率」を計測し、無理のないレバレッジで資産を増やせるように調整してあります。
もちろん、お客様がレバレッジを調整して、「最低証拠金維持率」をもっと余裕のあるものに設定して、より安全に運用していただくことも可能です。
パラメーター「デバッグモード」をtrueにして、バックテストしていただければ、バックテスト終了後に、「最低証拠金維持率」と「最大含み損」をファイルにログ出力いたします。
【決済について】
アマテラスは、ナンピン・マーチン型のEAです。
エントリー後に相場が逆行すると、ナンピンを行います。基本的に損切は考えられておりません(パラメータで損切ON、OFFが選べます)。
一般的なナンピンEAの場合、テイクプロフィットはpips値を設定するのですが、そのpips値目前で相場が逆行して再び含み損を抱えてしまう可能性があります。
アマテラスは、少しでも多く利益確定を行えるように「ボリバン利確ルール」「CCI利確ルール」「建値決済モード」を搭載しました。これらの機能は個別にON、OFFが可能です。
・「ボリバン利確ルール」とは
含み損がない状態で、ボリンジャーバンドσラインにレートが到達すると、利益を確定します。
・「CCI利確ルール」とは
含み損がない状態で、CCIが、設定値を超える(割る)と、利益を確定します。
・「建値決済モード」とは
レートが逆行して複数のナンピンポジションを持った状態で、レートが戻ってきて、含み損がなくなったタイミングで決済します。
【レバレッジについて】
発注ロットは、パラメータ「基準資金」と「取引ロット」で決まります。
「基準資金あたりの取引ロット数」を算出します。
例えば、基準資金=1000000、取引ロット=0.01の場合
100万円当たり0.01ロットの発注になり、口座残高が200万円になると0.02ロットの発注となります。(多少のズレはあります)
この発注ロットの計算式は、下記のとおりです。
[a:有効証拠金 = 口座残高 + 口座損益]
Yukou = AccountBalance() + AccountProfit();
[b:b = 有効証拠金 ÷ 基準資金]
b = Yukou / Kijyun;
[c:発注ロット = b × 取引ロット]
Lots = NormalizeDouble(b * BaseLots, 2);
基準資金を大きくかつ、取引ロットを小さくすれば、レバレッジは少なくなります。
逆に、基準資金を小さくかつ、取引ロットを大きくすれば、レバレッジは大きくなります。
【デバッグモードについて】
パラメータ「デバッグモード」を「true」にしていただくと。
バックテスト終了時、またはEAをチャートから削除した時点で、デバッグログが出力されます。
ログが出力されるパスは
「(MT4のデータフォルダ)\tester\files」です。
ログには、バックテスト期間中の最低証拠金維持率が出力されます。
【パラメータデフォルト値について】
デフォルトの設定でバックテストを行うと
(ドル円5分足・スプレッド5(0.5銭))
2005年1月7日~2020年10月31日までの期間で
100万円の証拠金が1200万円弱まで増えます。
バックテスト期間中の最低証拠金維持率は334%でした。
証拠金維持率を、もっと安全にしたい場合は、
パラメーター「基準資金」と「取引ロット」を調整してください。