このシステムは何らかの理由によって、直近の高値安値を更新するような相場変動があった場合に、更に同じ方向に動くと想定して、順張り(デフォルト、パラメータ設定によって逆張りも可能)でポジションを建てます。
同時に建てるポジションは一つで、利益確定もしくは損切りによってポジションが決済されるまで次のポジションが建てられることはありません。
トレール機能により決済逆指値(S/L)、決済指値(T/P)を自動的に変更します。
Ver 2.03での変更点
今回のバージョンアップ(Ver 2.03)では、トレールの開始位置を指定する機能と通知機能の変更などを行いました。それに伴いパラメータ-にTrailStartとNotifyを追加し、デフォルト設定も変更しています。
Ver 2.02での変更点
・トレールの開始条件として経過時間を追加する機能
エントリー直後の一時的な相場変動によってポジションが微益で決済されてしまうことを防ぎます。
・指定した時間の経過後に損益に関わらず決済する機能
エントリーから一定時間経過したら必ず決済するという運用が可能になりました。
・経過時間の分単位指定
経過時間(TrailTime、SleepTime、CutTime、FinalTime)は時間単位だけでなく分単位でも指定できます。
また、バージョンアップに伴いデフォルトのパラメーター設定も変更いたしました。
パラメーター設定を以下のように変更することで、前回のバージョン(Ver 2.01)のデフォルトと同じ設定で動作させることもできます。
StopLoss 1000
TrailPoint 50
TrailTime 0
CutPoint 50
RangePoint 0
運用上の注意点
ボラティリティが大きい相場状況では、すぐにストップに掛からないようにStopLoss(決済逆指値)の値幅を大きくすることをおすすめします。
詳細・購入
パラメーター設定
Lots
ポジションのロット数を指定します。
TakeProfit
利幅をポイントで指定します。指定した値がそのまま決済指値(T/P)に設定されます。TakeProfitを0と設定した場合、一部の機能が動作しなくなります。
StopLoss
損切り幅をポイントで指定します。指定した値がそのまま決済逆指値(S/L)に設定されます。無限に含み損が膨らむことを防ぐため0以外の値を設定することを推奨します。
Slippage
新規ポジションを注文する際に注文価格と約定価格の差(スリッページ)をどの程度許容するかを設定します。許容範囲を超えた場合、注文は約定されません。
Spreads
新規ポジションを注文する際に売り価格(BID)と買い価格(ASK)の差(スプレッド)をどの程度許容するかを設定します。許容範囲を超えた場合、注文は行われません。
Stopper
相場急変対策EAとして運用するか設定します。trueに設定した場合、相場急変対策EAとして動作します。デフォルトはfalseです。
TrendFollow
ポジションを順張りで建てるか逆張りで建てるかを指定します。trueの場合は順張り、falseの場合は逆張りでポジションを建てます。
ServerTime
エントリーの開始時間(OpeningTime)、終了時間(ClosingTime)にシステムタイムを使用するか、サーバータイムを使用するかを指定します。
false(デフォルト)の場合はシステムタイム、trueの場合はサーバータイムを使用します。
OpeningTime
新規ポジションを建てる時間帯の開始時間を設定します。
ClosingTime
新規ポジションを建てる時間帯の終了時間を設定します。OpeningTimを0、ClosingTimeを24とした場合は0時から24時まで、OpeningTimを8、ClosingTimeを29とした場合は8時から翌日5時までが、新規ポジションを建てる時間帯となります。
BarSize
相場の上昇、下落の判定に使用する閾値です。デフォルトでは0(ポイント)が設定されています。
TimeUnit
TrailTime、SleepTime、CutTime、FinalTimeの時間単位を指定します。0の場合は1時間単位、1の場合は1分単位になります。
TrailPoint
トレールの値幅をポイント数で指定します。レートが建値から指定ポイント数×2を超えた場合に、決済逆指値が建値+(n-1)×指定ポイント数に変更されます。
GoBack
相場がポジションに逆行した場合に決済指値(T/P)を変更するかどうかを指定します。現行レートが建値からTrailPointで指定したポイント数を超えて逆行した場合、決済指値(T/P)が決済指値-(n-1)×指定ポイント数に変更されます。
GoBakckにfalseを設定した場合、および決済指値が0の場合は、決済指値の変更は行われません。
TrailTime
トレールを開始する経過時間を設定します。0の場合は経過時間に関係なく、1以上の値を設定した場合は指定時間経過後にトレールが行われます。TimeUnitが0の場合は時間単位、1の場合は分単位となります。
TrailStart
トレールを開始する位置を整数値で指定します。0の場合は、位置指定でのトレール開始は行われません。1以上の値を指定した場合、ロングポジションでは建値+(TrailStart×TrailPoint)を超えた場合に、ショートポジションでは建値-(TrailStart×TrailPoint)を下回った場合にトレールが開始されます。TrailStartの指定がTrailTimeの指定より優先されます。
SleepTime
ポジションが決済(クローズ)されてから次のポジションを建てるまでの休止期間を指定します。
TimeUnitが0の場合は時間単位、1の場合は分単位となります。TimeUnitが0で10と設定した場合、10時間新規ポジションは建てられません。
CutTime
指定時間経過後に決済処理を行うかどうかを設定します。0の場合は決済処理は行いません。決済処理を行う場合には1以上の整数値を設定します。
CutPoint
指定時間経過後に決済処理を行うかどうかの判定で、建値にこのポイント数を加算した値が現行レートを超えている場合に決済処理が行われます。
FinalTime
指定時間経過後に損益に関わらず決済を行うかどうかを設定します。0の場合は決済は行いません。決済を行う場合には1以上の整数値を設定します。TimeUnitが0の場合は時間単位、1の場合は分単位となります。
Terms
高値安値の判定に使用する期間を設定します。例えば、1時間足のチャートで24と設定した場合は、過去24時間の高値安値が注文時の判定に使用されます。
HighLowRatio
高値安値にどの程度近づいた場合にポジション建てるかを比率で指定します。0.99と設定されている場合は高値安値に99%近づいた場合にポジションが建てられます。 Logicが4の場合に使用されます。
RangePoint
Termsで指定された期間内にRangePointを超える値動きが無かった場合、新規ポジションを建てません。ポイントで設定します。
MarginPoint
算出された高値安値からどの程度のマージンを取るかポイントで設定します。
HighPrice
高値の判定基準となるレートを直接指定する場合に設定します。Logicが4の場合に使用されます。
LowPrice
安値の判定基準となるレートを直接指定する場合に設定します。Logicが4の場合に使用されます。
Notify
ポジションのオープンとクローズの際に通知を行うか指定します。0の場合は通知は行われません。1の場合(デフォルト)はアラート画面が表示されます。2の場合はEメールが送信されます。
MagicNumber
マジックナンバーです。他のEAと区別するためにユニークな数値を設定してください。